株式の分割とは、発行済みの株式を細分化することにより、株数をふやすことです。
簡単に言うと、既に発行されている株式を、例えば、100株を200株、300株などに分割することを指します。
この分割する倍数は整数倍に限りません。
100株につき1.5倍といったような分割が行われることもあります。
既に株式を保有している投資家には、分割された株式が割り当てられ、証券会社の口座の保有株式は自動的に分割後の株式になります。
メリットとしては、例えば、100株を500株にした場合は、分割前の株価に対し、分割後は1/5になります。
このため、1株あたりの株価は、下がるので、少ない金額で株式を購入できます。
株式分割。トヨタ自動車の例
下記に貼付した株式分割の例示は、「トヨタ自動車」の株式分割の例です。
2021年10月1日に、
株式分割。一般的な特徴
株式分割の特徴は、発行済株式数が増えることになるため投資家の売買がしやすくなります。
この結果、株式の流動性は高まり、投資家は株式を売買しやすくなります。
これに伴って、今まで、その銘柄の株式を売買出来なかったケースでも、小口で売買できるようになり、これによって、分割前よりも、全体としての資産が増加することがあります。
一般的には、1株当たりの購入単価が、大きくなり過ぎた場合には、株式分割の手続きが取られる場合があります。
企業側の考え方と、投資家の考え方が必ずしも一致するわけではありませんが、流動性が高まる。また、企業価値が高まるという観点からは、歓迎すべき方法です。